ストレスからくる?頭痛や肩こり腰痛などの複数の不調とは?

現代社会で、スマートホンも普及して20年程。常にスピード、効率化を求められる中、子どもも大人も、何かしらの【ストレス】を感じることがありませんか?
今不調を感じている。その原因がストレスであれば、体のどんな仕組みで、その反応が起きているのか?
理解して自分の状況を理解してあげることが、改善の近道だと感じています。
はじめに
「ストレス。」
一言で言っても人によって表に出る反応や症状は異なります。ただ、どんな仕組みで体や心が反応しているのか?理解していれば対処の仕方は生まれてきます。
頭が重たい感じがする。肩こり首こりは慢性的にある。腰痛もあってぎっくり腰を繰り返す。心はイライラソワソワする。血圧が高い。目がチカチカする。寝れない。胃もたれ、便秘、食欲不振や食べすぎる。
そんな複数の症状がが重なる経験ありませんか?
ストレスとは?

ストレスとの言葉を聞いたことがない方はいないと思います。
ストレスと一般的に使われる言葉は、本来「ストレッサー」のことを意味します。図2にあるように、まんまるのボールに指で力を加えると、ボールが凹みます。
その指の刺激のことを、「ストレッサー」といい、凹んだボールの状態のことを「ストレス」というのです。
ストレスの3段階の適応反応

ある大きなストレッサー(刺激)によって、体と心はどんな反応になるのか?
こんなことを想像してみてください。
森の中で目の前に大きな熊が出ました。そんな時の反応は?
【警告反応期】
ショック期
ショックを受け、びっくりして、血圧下がり、体温下がり、ガクガクして腰が砕けて、倒れ込み動けなくなります。
反ショック期
その後ショックに抗うように、熊から逃げるのか?戦うのか?反応を決めます。そのための自律神経系によって、血圧を上げる、血糖値を上げるなどの反応が内分泌系の働きで起こります。
【抵抗期】
ストレス状態は続いていて、いつまた熊に出会うのかわからない状況です。
脳の指令によって、内分泌系の副腎皮質ホルモンのコルチゾールの働きで、
①筋肉や脂肪の代謝で血糖値があがり、活動量は上がる。
②抗炎症作用で、怪我や自己免疫疾患やアレルギー反応を抑制して病気しにくい状況になる。好中球を抑え、リンパ球を減少させるため、免疫は低下する。
但し、細菌や真菌には感染しやすい状況にある。
③中枢神経を興奮させてピリピリと不安と常に敏感な状況になる。
③骨代謝が増えるため、骨形成を低下させるため長期にて骨粗鬆症になりやすい。
このような反応を体の中で起こして、逃げるのか?戦うのか?の状態を続けて、体を守ろうとしてくれています。
【疲弊期】
長期ストレス反応がおきると?
糖尿病、肥満、脂質異常、高血圧、低カリウム血漿、骨粗鬆症、多毛、ニキビ、精神症状、感染しやすい。
この時点で、生活習慣病からの二次災害で大きな疾病につながることも多くあります。血管の問題、脳、心臓などおおきな血管を詰まると…。また神経系に影響し、心の病気になることも。
疾病は免れたとしても、、、
更に続くと??
副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)症候群
低血糖、低ナトリウム血漿、体重減少、易疲労、頻脈、欲求過多、起立性低血圧、パニック発作、不眠、アレルギーの悪化、無気力、など。
これらが続き、逃げることも、戦うこともできず資源が枯渇してしまいます。こうなることを理解して、早め早めのケアが大切です。
ストレス反応の心と体の経路

ストレッサーには種類があります。
外的ストレッサー
①物理的ストレッサー(音、湿度、気温など)
②化学的ストレッサー(酸素、薬剤、栄養不足など)
内的ストレッサー
①生理的ストレッサー(病気、睡眠不足など)
②精神的ストレッサー(人間関係、社会的など)
それぞれのストレッサーを5感で捉えて求心性の情報を脳に送り、脳から遠心性の反応が自律神経系や内分泌系で送られます。
自律神経系の反応は早く、交感神経系の活動度が高まり、『戦うか?逃げるか?』の反応が起こります。心拍を上げてドキドキと脈打ち、筋肉に力をいれて、目はギラつかせ、内臓の働きを抑えて備えます。
だから!筋肉や血管の収縮によって頭痛、肩こり、腰痛などの体の反応が、複数の症状として現れているのがストレス反応の特徴です。
内分泌系の反応はストレスホルモンと言われる、副腎皮質から分泌される、コルチゾールの働きで、
❶肝臓での糖の新生、❷筋肉でのたんぱく質代謝、❸脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、❹抗炎症および免疫抑制などをおこないます。
これも頑張るための働きで、戦えるように、または、逃げ続けるために出るホルモン。また、怪我をしてもすぐに回復するように顆粒球の好中球がでて、活性酸素が増加します。その反面リンパ球が減ってしまいます。
これが長期的に続くと、
高血圧、高血糖、肥満、ウイルス性疾患、カビや真菌の感染、自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリトマトーデス、など)につながり、生活習慣病につながるリスクが上がります。
またそれでもさらに長期化すると、
コルチゾールも枯渇してしまい、副腎疲労と呼ばれる状態では、糖の生成もできず、鬱状態に似た症状で無気力となりますし、意欲低下、起立性低血圧、朝起きれない、物忘れ、傷が治りにくい、アレルギー反応もある、などの症状がでてきます。ま
慢性疲労症候群となると、日常生活や仕事にも支障が出てしまいます。
そうなる前に、まずは知ることで予防できることを知ってほしい。
ストレス対処方法
ストレス反応に対してどうするのか?
それは、【ストレスコーピング】といいます。
ストレス対処(ストレスコーピング)・ストレス管理(ストレスマネジメント)とは、ストレッサーを処理するために意識的に行われる行動及び思考をいいます。
①問題焦点型
②情動焦点型
③認知的再評価型
④社会的支援探索型
⑤気晴らし型
それぞれを自分なりに解釈て、できる時にできることを対処する。そして、一人で頑張りすぎない事が大切。
文部科学省によると、
心のケアとしてストレスへの対応がまとめられています。⇩
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/004.htm
こちらにのっている、リラクセーション方法の一つとして、漸進的筋弛緩法や呼吸、瞑想、などがあり、すべて脳疲労ケアが網羅している事がわかります。
是非体験されてみてください。
おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございました!
頭痛、肩こり、腰痛。単発ではなく、複数の症状が出るには理由があって、ストレス反応によるものであれば、原因をとらえ、発生機序を理解したら、少し変えれるところを変えていくことを提案させていただきます。無理なく。あなたの生活に織り込んで。あなたらしいを応援します。
これまでの不調を時系列にならべ、単体での不調の症状ではなく根本的な原因追求を目指します。
これまでの既往に手術や固定、不動、もしくは使いすぎた場所があり、さらに繰り返す内臓不調の症状がある場合は、筋膜ケアをする事で求心性の情報のエラーが改善しやすいです。
何度も繰り返す複数の症状がある方、もしくは今を評価してもらい現状の把握を行いたい方は是非cococaraをご利用してみませんか?