脳疲労と筋膜と自律神経

脳疲労って何?

身体の疲れは「脳」の疲れ。

そもそも、疲労とはどのようにして起こるのでしょうか?

通常、呼吸で取り込まれた酸素の数パーセントが「活性酸素」となるといわれていますが、抗酸化防御機構によって体内のバランスを保っています。

しかし、ストレスや何らかの要因で活性酸素の大量発生によって「酸化ストレス」状態となり、

休みなく働く自律神経の中枢である「視床下部」や「前帯状回」の細胞の錆つき、炎症状態が起こることで、本来の働きが困難となり、眼窩前頭野で疲労感を感じている状態を「脳疲労」といいます。

また、厚生労働省が2009年に疲労研究班を誕生させ、生体アラームの一つとして研究が開始されました。

疲労感を感じても前頭葉から更に〇〇すべきと働き続けている状態を「隠れ疲労」「疲労なき疲労」とよばれ、「慢性疲労症候群(CFS)」へと発展し様々な支障や病気に繋がることが分かってきました。

研究の文献によりCFSの病態として「CFS患者の視床、中脳、橋、海馬、扁桃体、帯状回において神経炎症が存在すること「視床、扁桃体、被殻、橋などでは神経炎症の程度とセロトニン神経活動の低下が有意に相関している」事もわかってきています。

ストレス反応や自律神経のバランスの崩れから、病気に発展する前の早期介入することの必要性を広めていきたい。

筋膜って何?

【筋膜って?】
筋膜は全身タイツを履いている状態をイメージしていただけると理解しやすいかと思います。
筋膜とは、皮膚下にあって脊椎動物の筋肉やその他内臓を結合・安定化し、包みこみ、分離する主にコラーゲン質の結合組織の膜の総称です。筋膜は層によって、浅筋膜、深筋膜(筋外膜、腱膜筋膜)に、またはその機能と解剖学的位置によって、内臓筋膜(臓側筋膜)挿入筋膜(壁側筋膜)などに分類されます。
正常な状態であれば、層構造になった筋膜は滑りがよく、連動した筋の動きや内臓の働きをサポートしたり、臓器同士の接触を防ぐために備わっています。しかし、ある要因によって、筋膜の滑りが悪くなることで、筋膜の滑りの悪さや硬さが感覚情報に誤った情報を脳に入れてしまうことになるのです。
自律神経系は遠心性と求心性があり、内臓の神経支配である迷走神経は80%を求心性が占めていますし、筋膜に多くの感覚受容器(固有受容器や侵害受容器)が存在し、筋肉の10倍の感覚受容器があることが分かっており、身体の位置感覚や痛みの感知に関与します。また内臓実質には感覚受容器は存在しないことからも、筋膜は身体の動きや姿勢の調整だけでなく、内臓の感覚情報を脳に伝えていることが分かります。

自律神経とは?

24時間休むことなく常に働き、内臓や血管、呼吸など、自分の意志ではコントロールすることができない、脳と体をつなぐ神経のことで交感神経系、副交感神経系、腸神経系から成り立ちます。

脳の視床下部が中枢となり、交感神経と副交感神経の二重支配で、内臓の機能に関わるシステムで脳と脊椎から末梢の器官に情報を伝える遠心性神経と、末梢の受容器(内臓や皮膚、筋、筋膜、感覚器など)から脳に情報を伝える求心性神経からなります。腸神経系は壁内神経叢によって独自で働くこともわかっています。

簡単にいうと、活動的に動くための交感神経としっかり休み消化を促すための副交感神経が共に働き体を一定の範囲内でコントロールするシステムのことです。

これらのバランスが崩れてしまった状態が不調として現れ、様々な病気に繋がり、その総称を自律神経失調症とよばれています。

自律神経整体とは?


自律神経に特化した整体です。

自律神経の基本構造を確認すると、

交感神経系、副交感神経系の遠心路の解剖と、求心路の解剖から

  1. 中枢的問題として、自律神経と脊椎の関係性や脳の疲労度やストレス反応との関連
  2. 末梢的問題として、自律神経と内臓感覚や皮膚・筋膜・感覚器のエラーとの関連

この2パターンからのアプローチが必要であると考えます。特に脊椎と呼吸に着目して施術します。

施術の内容は

  1. 筋膜ケア
  2. 産前産後ケア
  3. 脳疲労ケア

などを問診の結果から複合的に行うことが多いです。ご希望があればご要望に沿うことも可能です。

また、自律神経の不調の原因は日常の中にヒントがあります。

  1. サーカディアンリズム(概日リズム):24時間の交感神経と副交感神経の活動度の変化のリズム
  2. ホメオスタシス(恒常性):自律神経、内分泌系、免疫である範囲内で一定保つための働き

この二つが大きな原因となります。

cococaraでは

直接介入する整体の時間と、ご要望があればその後のアフターフォローとして生活指導や運動の方法のご指導までをplanとして捉えて介入させていただきます。

脳疲労と自律神経の関係?

脳疲労は、急性ストレスや慢性的なストレスが原因で起こります。この状態では、脳の中枢である視床下部の機能が低下し、正常な働きができなくなります。その結果、交感神経が長期間にわたって活発になり、症状が現れます。初期の段階では軽度な不調がありますが、長期化すると慢性的な疲労や健康問題につながることがあります。

症状としては、内臓の機能低下や筋肉の硬直、不安やイライラ、飲食や喫煙量の増加、喧嘩の増加などが挙げられます。このような状況では、自分で何ともできないこともありますが、施術による生理的なリラクゼーションを受けることで改善することがあります。

自律神経の不調は、体内時計や身体の調節機能にも影響を与えるため、施術だけで完全に改善するのは難しい場合もあります。そのため、生活や運動指導なども行うことがあります。

まずは施術で、呼吸がしやすくなるようなアプローチを行い、リラックスや瞑想を体感することで改善のスタートを切ることができます。頑張りすぎて疲れ果てている場合には、定期的な施術が改善の一助となることがあります。

筋膜と自律神経の関係?

筋膜には感覚受容器が沢山あることと、内臓ー体性反射と内臓ー体性性の筋膜代償もあり、脊椎、筋、自律神経に大きく関与していることが分かってきています。

筋膜の滑りの悪さが自律神経系の反応が過剰に反応してしまったり、逆に鈍感になってしまうことになり、自律神経系の不調につながる要因の一つになるため、筋膜ケアで滑りの再獲得が必要になります。

【自律神経系の不調の成り立ち】
自律神経系の不調を語るうえで欠かせないのがA.姿勢と脊椎の可動性(関節)B.使いやすい筋バランス(筋)です。

A.姿勢と脊椎の可動性(関節)
ここでは簡単に説明すると、脊椎のS字カーブが重力がかかる地球上で生活するうえで必要な構造で、それが崩れることによって力の分散ができず、不調のもとになります。

これには4つの反射と4つの代償の理解も必要です。

①内臓ー体性反射
②体性ー体性反射
③体性ー内臓反射
④内臓ー内臓反射
これらと
①内臓ー体性性の筋膜代償
②体性ー体性性の筋膜代償
③体性ー内臓性の筋膜代償
④内臓ー内臓性の筋膜代償

B.使いやすい筋バランス(筋)

①インナーユニット
②アウターユニット
どちらのユニットを使いやすい状況なのかによって、呼吸状態や交感神経系を過剰に働かせてしまうパターンを作ってしまっていることもあります。また副交感神経系の活動を抑制することにも関与しています。

筋膜のみではなく、関節、筋の状態をまとめて評価、施術することが重要であり、さらに普段の生活の中で自ら動かすことができる状況(関節、筋、筋膜)になることが大切です。